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2025.07.25

借入可能額とは?契約極度額との違いやカードローンの借入シミュレーションについても紹介! wave

借入可能額とは、契約極度額の範囲内で実際に利用できる残りの金額を指します。主にカードローンやクレジットカードのキャッシングなどで利用される言葉です。

 一方、契約極度額とは、その契約において借入可能な上限金額のことを指します。借入限度額と呼ばれることもあり、借入可能額と混同しないように、ここでは使い分けて解説します。

身近な金融商品であるカードローンの借入可能額とは何か、借入可能額と契約極度額の違いに触れながら、実際に借入する場合のシミュレーションや借入した後の増額方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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  1. 借入可能額とは
  2. 契約極度額の決まり方
  3. カードローンで借入する際のシミュレーション
  4. 契約極度額は増額も可能
  5. まとめ

借入可能額とは

借入金額について考える人

カードローンの「借入可能額」とは、契約極度額の範囲内で「あといくら借入できるか」を指す言葉です。金融機関によっては、「利用可能額」と呼ばれることもあります。

例えば、カードローンに申し込み、審査結果で契約極度額が30万円であった場合、「借入可能額は30万円」ですが、そのうち5万円を借入したあとの「借入可能額は25万円」となります。

一方、借入した元金である5万円を返済すると、借入可能額は原則もとの30万円に戻ります。このように、借入可能額は、契約極度額の範囲内で「あといくら借入できるか」を指しており、借入しても元金を返済することで、原則契約極度額を上限に、借入可能額はもとに戻ります。基本的にカードローンは、原則契約極度額の範囲内で繰り返し借入できる特徴があります。

借入可能額と契約極度額(借入限度額)の違い

ここでは、借入可能額と契約極度額(借入限度額)の違いについて解説します。
前述の内容をまとめると、借入可能額と契約極度額には以下のような違いがあります。

  • 借入可能額:契約極度額の範囲内であといくら借入できるか
  • 契約極度額:契約において借入できる上限金額

消費者金融や銀行などの金融機関のカードローンに申し込むと審査が行われ、利用者一人ひとりの「契約極度額(借入限度額)」が決まります。そのため、金融機関の広告で契約極度額は「500万円まで」や「800万円まで」と表示されているカードローンであっても、実際に誰でもその金額まで借入できるわけではありません。

 500万円や800万円を上限として、審査によって利用者一人ひとりの契約極度額は違い、100万円に決まる方もいれば400万円に決まる方もいます。

前述の説明と重複にはなりますが、例えばカードローンの審査で契約極度額が100万円と決まった場合、100万円が借入可能額となります。そのうち10万円を借入すると借入可能額は90万円となり、借入した元金である10万円を返済すれば、借入可能額は原則もとの100万円に戻ります。

関連リンク:極度額(契約極度額)とは?極度額の変更方法や総量規制との関係などわかりやすく解説!

契約極度額の決まり方

極度額のブロック

消費者金融や銀行などのカードローンに申し込むと必ず審査が行われ、一人ひとりの契約極度額が決まります。

審査内容は公表されていませんが、安定した収入や返済能力を調査するうえで、審査では主に以下の内容が確認されます。

  • 総量規制
  • 属性情報
  • 信用情報

金融機関によって審査基準が異なるため、同じ申告内容であっても金融機関ごとで契約極度額など審査結果も異なる可能性があります。

総量規制

総量規制とは、消費者金融など貸金業者の貸付の総額が、利用者の年収の3分の1以下になるように定めた規制のことです。総量規制の対象には、消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングなどがあります。

ただし、実際の契約極度額は審査によって決まるため、必ず年収の3分の1まで借入できるとは限りません。あくまで、「借入できる上限金額は最大でも年収の3分の1まで」と考えておきましょう。

属性情報

属性情報とは、利用者が申し込み時に申告した以下のような内容です。

  • 氏名、生年月日などの基本的な情報
  • 職場情報、雇用形態、勤続年数などの勤務先情報
  • 年収

契約極度額とその範囲内で借入できる借入可能額は、総量規制である「年収の3分の1」を上限として、この属性情報によって審査されることでも変動します。

信用情報

信用情報とは、ローンやクレジットカードなどの取引に関する客観的な事実を示す情報です。本人を識別するための情報のほか、契約内容、返済、支払状況、利用残高などが該当します。

カードローンの審査の際、金融機関は信用情報機関を通して申込者の信用情報を照会します。 申込者の契約内容や利用残高だけでなく、過去に返済が遅れたことがあったり、現在の返済が遅れていたりすると、契約極度額を決める審査に影響する可能性があります。

関連リンク:キャッシングの審査とは?チェックポイントや通らない原因、即日融資などを徹底解説

カードローンで借入する際のシミュレーション

借入をイメージした画像

ここまで借入可能額や契約極度額など、借入に関する内容を解説してきましたが、「実際に自分はカードローンでいくら借入できるのか」や「毎月の返済はいくらになるのか」など、借入前にシミュレーションしておくことも大切です。

ここでは、アコムを例に、カードローンを申し込む前にできるシミュレーションを2つ紹介します。

3秒診断

3秒診断 は、借入可能かすぐに分かるシミュレーションツールです。「年齢」「年収」「カードローン他社お借入状況」の3つの情報を入力するだけで、その場で診断結果が表示されます。

診断結果が瞬時に表示されるため、申し込むか迷っている方の検討する目安として利用できます。ただし、あくまでも3つの情報をもとにした簡易的な診断であり、実際の借入時の審査結果とは異なる場合があります。

ご返済シミュレーション

借入するときだけでなく、借入した後の返済についてもシミュレーションしておくとよいでしょう。

アコムのご返済シミュレーション では、「毎回、いくら返済すればいいのか?」「どのくらいの期間、返済すればいいのか?」の目安をシミュレーションできます。

ご返済シミュレーションで毎月の返済金額や返済期間を事前に確認して、借入した後の返済を計画的に進めましょう。

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関連リンク:30万円借りたら返済額はいくら ?金利や利息の計算方法も紹介

契約極度額は増額も可能

カードローンの契約極度額を引き上げるイメージ画像

カードローンで契約極度額以上に借入したい場合、契約極度額は増額できる可能性があります。

仮に契約極度額が「50万円」であった場合、50万円を借入すると借入可能額は「0円」となります。この状態では、追加で借入することはできませんが、契約極度額を50万円から100万円に増額できた場合、追加で借入できる借入可能額は「50万円」になります。契約極度額を増額した分だけ、借入可能額も増額されます。

ただし、契約極度額を増額するには、カードローンに申し込んだ際と同様に必ず審査が必要です。また、審査内容によっては収入証明書など、書類の提出を求められる場合もあります。

契約極度額を増額するメリット

契約極度額を増額するメリットとして、主に以下の2つがあります。

  • 急な支出に対応できる
  • 金利が下がる可能性がある

契約極度額を増額すると、病気やケガによる入院費用や転勤による引越し費用、冠婚葬祭など、急な支出に対応できます。契約極度額はあくまで借入できる上限金額であるため、契約極度額を増額するだけでは返済の負担は変わりません。

また、契約極度額を増額する金額によっては、金利が下がる可能性もあります。これは、消費者金融の上限金利が貸金業法によって以下のように定められているためです。

借入金額(元金)上限金利(実質年率)
10万円未満年20.0%
10万円以上100万円未満年18.0%
100万円以上年15.0%

増額によって借入金額が100万円以上になった場合、適用される金利は年15.0%以下に下がります。

収入と支出のバランスを見ながら年収が上がった際など、将来に備えたり金利が下がったりする可能性を考えて、増額審査の申し込みを検討するとよいでしょう。

契約極度額を増額する際の注意点

契約極度額を増額する際の注意点は、主に以下のようなことがあります。

  • 増額には審査が必要
  • 金額によっては収入証明書の提出が必要

前述のとおり、契約極度額を増額するには審査が必要です。審査はカードローンに申し込んだ際と同様に、安定した収入や返済能力の調査が行われます。そのため、必ず希望通りの増額ができるとは限りません。

さらに、以下のいずれかに該当した場合、収入証明書の提出が必要になることも知っておきましょう。

  • 一つの貸金業者の契約極度額が50万円を超える場合
  • 一つの貸金業者の契約極度額と他の貸金業者からの借入の合計額が100万円を超える場合

アコムでは、以下のいずれかの書類を収入証明書として提出できます。

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書(直近2ヵ月分)
  • 納税通知書/住民税決定通知書
  • 所得証明書
  • 確定申告書・青色申告書・収支内訳書

まとめ

アコムのカードローンの借入可能額をイメージした画像

カードローンの借入可能額は、契約極度額の範囲内で「あといくら借入できるか」を指します。一方、契約極度額(借入限度額)は、「契約において借入できる上限金額」のことです。

金融機関の広告で契約極度額は「500万円まで」と表示されているカードローンであっても、実際に誰でもその金額まで借入できるわけではありません。あくまで総量規制である利用者の年収の3分の1以下の制限のなかで、属性情報や信用情報をもとに500万円の範囲内で審査によって一人ひとりの契約極度額が決まります。

また、カードローンの契約極度額以上に借入したい場合は、増額審査を申し込むことも可能です。増額審査には審査内容によって、収入証明書の提出が必要になる場合もあり、メリットや注意点もあるため収入と支出のバランスを考えながら検討するとよいでしょう。

アコムのカードローンの契約極度額は1万円から800万円の範囲内で審査によって決まります。もちろん、カードローン利用中の増額審査も可能です。カードローンを比較中の方は、ぜひアコムのカードローンをご検討ください。

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監修者:高柳 政道

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級 金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。 企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。

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