カードローンにはメリットだけでなく、デメリットもあります。借り過ぎのリスクや金利が高いといったネガティブなイメージを持たれる方もいるでしょう。しかし、カードローンは正しく理解して適切に利用すれば利便性が高く、多くのシーンで活用できます。
この記事では、カードローンのメリットやデメリット、カードローンの上手な利用方法について解説します。これからカードローンを利用しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
カードローンのメリット
カードローンを利用する前にメリットやデメリットについて理解しておくことで、自分に合った使い方ができるようになります。
ここでは、カードローンの主なメリットを3つ解説します。
カードローンのメリット
- スピーディーな審査
- 使い道が自由
- 繰り返し借入可能
スピーディーな審査
カードローンは基本的に担保や保証人不要で、フリーローンや目的別ローンなど他のローンと比較して、スピーディーな審査が実現できる傾向にあります。
お金の必要性が生じたときに即座に対応できるローン商品といえるでしょう。
例えばアコムのカードローン の審査時間は最短20分(※1)。即日融資(※1)も可能で、急ぎの方も活用できます。
(※1)申込時間や審査により希望に添えない場合があります。
また、契約後の借入も「振込で借りる 」方法を利用すれば、24時間365日(※2)借入可能であり、最短10秒(※3)で登録した自身の金融機関口座に振り込むことができます。
(※2)メンテナンスにより利用できない時間帯もあります。
(※3)振込実施時間は利用している金融機関によって異なります。
使い道が自由
カードローンは、住宅ローンや教育ローンのように目的が限定されたローンとは異なり、基本的に使い道が自由なローン商品です。事業性資金への利用は制限されているカードローンもありますが、急な出費や趣味、娯楽の費用、家具や家電の購入費用など幅広い目的に利用できます。
繰り返し借入可能
同じく基本的に使い道が自由なフリーローンの借入できる回数は最初の1回のみですが、カードローンは原則、借入限度額(契約極度額)の範囲内で繰り返し借入可能なローン商品です。例えば借入限度額(契約極度額)が50万円の場合、原則として50万円の範囲内であれば、返済途中でも繰り返し借入できます。
アコムのカードローン も、原則として借入限度額(契約極度額)の範囲内で繰り返し借入できます。
関連リンク:カードローンとは?仕組みや特徴(メリット)、申込方法、使い方について解説!
カードローンのデメリット
カードローンは、複数のメリットがある一方でデメリットもあります。ここでは、カードローンを利用する前に把握しておきたいデメリットを3つ解説します。
カードローンのデメリット
- 金利が高い
- 借り過ぎてしまう可能性がある
- 他のローンの審査に影響する可能性がある
金利が高い
ローン商品の金利設定は、「年〇%~〇%」とある程度の範囲で下限値と上限値が設けられており、借入限度額(契約極度額)や利用者の取引状況などに応じて変動します。このうち上限となる金利を上限金利と呼びますが、カードローンは他のローン商品と比較して、上限金利が高めの傾向にあります。
金利が高いと同じ金額を同じ期間借りても、発生する利息が増えて返済総額も大きくなります。
借り過ぎてしまう可能性がある
カードローンは、原則として借入限度額(契約極度額)の範囲内で繰り返し借入できますが、借入を繰り返すと必要以上に借り過ぎてしまう可能性があります。
借り過ぎてしまうと返済が長期化して、負担する利息や返済総額が増えてしまいます。利息が増えると毎月の返済金額も増えて、返済できなくなるリスクが高まります。
余裕をもって返済できる範囲の借入に留めるように、借入前に返済計画を立てることが大切です。
他のローンの審査に影響する可能性がある
カードローンの借入状況によっては、他のローンの審査に影響する可能性があります。
カードローンの借入状況は信用情報機関に記録されており、金融機関は審査のために申込者の信用情報を確認します。すでにカードローンで借入している方や返済が遅れた記録が残っている方は、他のローンの審査に通らない可能性もあります。
カードローンの返済が遅れるとどうなる?
カードローンで借入したあとは、基本的に毎月決められた金額を決められた日までに返済することになります。
ここでは、「カードローンの返済が遅れるとどうなるか」起こる可能性のあるリスクについて解説します。
カードローンの返済が遅れると起こる可能性のあるリスク
- 遅延損害金が発生する
- 信用情報に記録される
遅延損害金が発生する
カードローンの返済が遅れると、一般的に通常の利息よりも高額な遅延損害金が発生する可能性があります。利息はお金を借りたことに対する対価であって、遅延損害金は期限までに返済できなかったときのペナルティのようなものです。
遅延損害金は期日から返済が遅れるほど増えていくため、遅れた場合には1日でも早く返済する必要があります。借入前には無理のない返済計画を立てることが大切です。
信用情報に記録される可能性がある
カードローンの返済に遅れると、その事実が信用情報機関の保有する信用情報に記録されて他のローン審査に影響する可能性があります。信用情報は、カードローンやクレジットカードなどの取引に関する客観的な事実を示す情報のことです。
カードローンの返済に遅れると信用情報機関に事実が記録されてしまいます。住宅ローンやマイカーローンなど、他のローンの審査でも、原則信用情報機関に個人の信用情報が照会されるため、審査結果に影響する可能性があります。
関連リンク:消費者金融でお金を借りるとどうなる?カードローンの危険性やメリットも含めて正しく解説!
カードローンの上手な利用方法
カードローンのメリットやデメリットを理解したうえで、カードローンの上手な利用方法を事前に把握しておくとよいでしょう。
ここでは、カードローンの上手な利用方法として以下の3つを解説します。
カードローンの上手な利用方法
- 必要な金額だけ借りる
- 繰上返済する
- 返済計画を立てる
必要な金額だけ借りる
カードローンは、原則として借入限度額(契約極度額)の範囲内であれば繰り返し借入できる一方で、必要以上に借入を繰り返してしまう懸念もあります。返済の遅れや返済できないリスクを未然に防ぐためには、必要な金額だけ借りることが大切です。
借入した金額の返済が終わらないうちに借入を繰り返していると、借入残高とともに負担する利息も増えて、返済が長期化してしまい結果的に返済総額も増えてしまう可能性もあります。
繰上返済する
お金に余裕があるときは、毎月決まった金額を決まったタイミングで返済する約定返済に加えて、返済金額を増やしたり任意のタイミングで返済する「繰上返済」もカードローンを上手に利用するのに有効です。
繰上返済は、通常の約定返済に加えて返済することで、より多く元金の返済に充てられます。元金を効率的に返済できることで返済期間が短くなり、利息と返済総額を抑えることにつながります。
ボーナスが支給されるなどお金に余裕があるときは、収支のバランスを考えながら積極的に繰上返済をするとよいでしょう。
関連リンク:キャッシングで借りてすぐ返す!消費者金融で当日返すことは可能?早めに返すメリットも紹介
返済計画を立てる
カードローンを上手に利用するには、事前に返済計画を立てることも大切です。返済計画を立てることで、返済金額や返済期間を明確に把握できて、返済の長期化や必要以上の借入を未然に防ぐ効果があります。
自分で返済計画を立てるのが難しいと感じる方は、多くの金融機関が提供している返済シミュレーションを利用するとよいでしょう。
アコムでは、「ご返済シミュレーション 」で毎月の返済金額や返済期間のシミュレーションができます。カードローンを利用する前に、活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
カードローンはスピーディーな審査や使い道が自由、原則として借入限度額(契約極度額)の範囲内であれば繰り返し借入できるメリットがあります。一方で、金利が高い傾向にある、借り過ぎてしまうリスクや他のローンの審査に影響する可能性がある等のデメリットもあります。
カードローンはメリットやデメリットを含めて正しく理解して適切に利用できれば、利便性が高く、さまざまなシーンに活用できます。カードローンを上手に利用するためにも、無理のない範囲での利用や返済を心がけましょう。
監修者:高柳 政道
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級 金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。 企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。