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2023.12.12

リボ払い(リボルビング方式)とは?仕組み、手数料、返済額、計算方法について解説 wave

毎月の返済額を一定にできるリボ払いを利用していても、その仕組みについて詳しく理解しているという方は多くないのではないでしょうか。

そこで今回は、手数料の計算方法や利用上の注意点など、リボ払いの仕組みについて解説します。

  1. リボ払いの仕組みとは?
  2. リボ払いの種類は?
  3. リボ払いと分割払いの違いとは?
  4. キャッシングでもリボ払いはできる?
  5. リボ払いを利用するメリット
  6. リボ払いを利用するデメリット
  7. 支払いをリボ払いにする方法
  8. リボ払いを利用する際の注意点
  9. リボ払いの金利手数料を計算するには?
  10. リボ払いの返済例
  11. 金利をおさえるならアコムのカードローン
  12. まとめ いざというときに頼りになるリボ払い

リボ払いの仕組みとは?

リボ払いとは、リボルビング払いの略称で、借入額の返済における返済方法のひとつです。

一括で返済するのではなく、分割払いで毎月の返済額を一定にすることができるという特徴を持っています。店舗やECサイトでクレジットカード決済をしたことがある人は、目にしたことがあるのではないでしょうか。

リボ払いは消費者金融の返済方法としてよく使われる方法ですが、仕組みについてはあまり知られていません。

リボ払いを利用することで利息などの総支払額も変わってくるため、利用する前にしっかり内容を確認しておくことが重要です。

リボ払いの種類は?

クレジットカードの画像

カード会社によって若干異なりますが、リボ払いの種類には、残高スライド方式、定額方式、定率リボルビング方式などがあります。

残高スライド方式

借入残高によって毎月の支払額が変動する方式です。

仮に借入残高が5万円単位で増えるごとに支払額が増える条件だとしたら、借入残高が5万円以下までは毎月5,000円、5万円~10万円までは1万円、10万円以上~15万円未満までは2万円といったように、残高の範囲で毎月の支払額が決定されます。

残高に応じて支払額が上下にスライドするため、残高と支払額のバランスがある程度自動的にとられるので、残高管理がしやすいです。

定額方式

毎月支払う額が一定になる方式です。

たとえば毎月の支払額を1万円と決めておけば、借入残高が10万、20万と増えても、毎月の支払額は1万円で固定となります。

返済残高が増えても支払額が一定なので、残高がなかなか減っていきません。

定率リボルビング方式

毎月支払う額を「借入額(もしくは借入限度額)×一定の割合」によって決める方式です。

例えば借入額が30万円で一定の割合が3%と設定されているカード会社の場合、毎月のリボ払いの額は9,000円となります。

リボ払いと分割払いの違いとは?

リボ払いとよく似た返済方法に、分割払いがあります。両者は複数回にわたって返済するという点でよく混同されがちです。

分割払いは、商品の購入ごとに支払が分割され、商品ごとに毎月の返済額が計算されるのに対し、リボ払いは、店頭では一括払いと同様に扱われますが、返済額については毎月の利用総額に応じた支払額が分割計算され、カード会社に対して一定額を返済するという違いがあります。  

キャッシングでもリボ払いはできる?

クレジットカードと買い物かご

リボ払いには、クレジットカードのショッピング利用の際に使われるリボ払いとは別に、カードローンやクレジットカードに付帯しているキャッシング利用の際に使われるリボ払いもあります。

キャッシングリボ払い(カードローンリボ払い)

アコムでは、ACマスターカードを発行した際に付いてくるキャッシング機能で現金の借入を行うことができ、返済方法はリボ払いとなります。

ただし、必ずしもリボ払いで支払わなければならないというわけではなく、一定の金額以上の入金であれば受け付けることができるため、もちろん一括支払いにも対応しています。 

また、返済するための支払い方法 は様々選択でき、ATM、口座振込、口座引き落とし、インターネットバンキングを使った方法があります。

リボ払いを利用するメリット

リボ払いの仕組みについて説明してきましたが、ここではリボ払いを選択するメリットについて考えてみましょう。

メリット1: 毎月の支払額をコントロールできる

一番のメリットとしては、支払額が一定になることで、毎月の家計管理が楽になるということがあげられます。

一括払いの場合は月によって支払額に大きな変動が生じますし、分割払いの場合は買い物ごとに支払回数が設定されるため、購入のたびにさまざまな支払回数で購入していると、月々の支払額が把握しづらくなってしまいます。

一方でリボ払いは毎月一定額を返済するためわかりやすく、支払額を一定に抑えられるので安心です。

リボ払いは、毎月の支払金額を上乗せして払うこともできます。分割払いだと増額払いに対応していない場合がありますが、リボ払いは一部だけ繰り上げ返済する増額払いに対応しています。

家計に余裕ができたときにはいつもよりも多く返済したり、残高を一括返済したりすることもできるため、自分で支払金額をコントロールすることができます。

メリット2:急な出費に対応できる

急に大きな出費があったとき、一括払いや分割払いであれば、一度に支払う金額が大きくなってしまう可能性があります。

支払いに不安を感じたり、大きな支払いに備えて資金繰りの調整が必要になったりして家計を圧迫する可能性もあります。しかし、リボ払いであれば、支払額は一定額のため安心です。

リボ払いを利用するデメリット

クレジットカードを眺める女性

リボ払いには、メリットもあればデメリットもあります。

デメリットについては、ショッピングやキャッシングをする前にその内容を確認しておくことが大事です。リボ払いの特性を理解したうえで、利用するようにしましょう。

デメリット1:手数料が必要

リボ払いを利用すると、手数料が発生します。手数料利率はクレジットカードによって異なるものの、実質年率15%程度に設定されています。

消費者金融からカードローンで借りる場合の年率も15~18%ほどであることが多く、ほとんど変わりません。

リボ払いを利用する場合は、現在の借入残高を確認して、手数料がいくらかかってくるのか確認しておきましょう。

デメリット2:返済期間が長い

リボ残高が大きくなっていて月々の支払額が小さい場合、支払が完了するまでに通常の支払方法よりも支払期間が長期となります。

クレジットカードによる買い物を一定期間我慢したり、増額返済をうまく使って支払額をコントロールしたりしていく意識が大切です。

デメリット3:管理が簡単な分、使いすぎに注意

月々の支払が一定のため、現在の借入残高がいくらなのかが把握しにくくなります。

支払額が少ないからと安心して買い物を繰り返していたら、すでに借入限度額いっぱいまで使ってしまっていたと後から気づくことにもなりかねませんので注意してください。

支払いをリボ払いにする方法

クレジットカード情報を入力している画像

クレジットカードでリボ払いを行うおもな方法は4つあります。ここでは、それぞれの方法を見ていきましょう。

なお、ショッピングリボを前提に説明しており、キャッシングリボについては対象としておりません。

お買い物時に指定

ひとつめは、買い物をする際にリボ払いを指定する方法です。

ネットショップを利用する場合は、購入画面で支払い方法を選択する際にクレジットカードを選択して、リボ払いを指定します。

お買い物後に変更(あとからリボ払い)

買い物の際に1回払いを選択していた場合でも、クレジットカード会社のウェブサイトなどのマイページ内で、後からリボ払いに変更することができます。

ただし、期限が設けられているケースも多く、締め切り後に変更することはできません。リボ払いが選択できないお店で買い物する場合でも1回払いを選択しておき、後から自分でリボ払いに変更することができるので便利です。

クレジットカード申込時に支払方法をリボ払いに設定

クレジットカードを申し込む際に、支払い方法をリボ払い限定とする方法もあります。設定すると、ショッピング利用枠は自動的にすべてリボ払いとなります。

ただし、すべてのクレジットカードでできるわけではありません。利用する場合は、カード会社に確認をしてください。

リボ払い専用のクレジットカードを持つ

クレジットカード会社によっては、リボ払い専用のクレジットカードを発行しているケースがあります。リボ払い専用のクレジットカードを発行すれば、買い物時点で1回払いに指定しても、自動的にすべてリボ払いになります。

ただし、クレジットカード会社によって発行できないところもありますので、確認が必要です。

リボ払いを利用する際の注意点

ここでは、安全安心にリボ払いを使うために注意すべき点について解説します。リボ払いは非常に便利でわかりやすい支払い方法ですが、注意点を踏まえたうえで利用するように心がけましょう。

申し込み前に支払コースや手数料を確認する

リボ払いは定額方式、残高スライド方式といった支払い方法によって、支払額が大きく変わってきます。

どのような方法が自分には合っているのかをよく検討し、想定以上の支払額にならないよう、申込前に支払いコースや手数料を確認しておきましょう。

収支のバランスを考えて利用する

借入残高が増えると、リボ払いであっても一回に支払う金額が増えたり、手数料が大きく増えたりしてしまうこともあります。

さらに、返済にかかる期間が長くなることで完済までの総返済額が増えてしまう場合もあります。収入と支出のバランスを考え、無理のない範囲でリボ払いを利用するようにしましょう。

月々の支払額と支払残高を確認する

リボ払いを利用する前に、現時点での買い物利用可能額や借入利用額をしっかり把握しておきましょう。

自身の借り入れ状況を把握することで、どのような支払い方法を選択すべきか判断でき、計画的に返済することができるようになります。

リボ払いの金利手数料を計算するには?

明細書を確認する画像

金利手数料は以下の計算式で求めることができます。

金利手数料 =  利用残高 × 金利 × 利用日数 ÷ 365日(※)

リボ払いの金利が15%で、30万円を利用した場合を見ていきましょう。 
最初の30日間で発生する金利手数料は、30万×15%×30日÷365日(※)=3,699円になります。
この場合、毎月の返済額が1万円だったとすれば、6,301円が残高の返済に充てられます。

(※)うるう年の場合は366日

リボ払いの返済例

実際にリボ払いを利用した場合どのくらいの金利負担をする必要があるのか、返済例を確認してみましょう。

【条件例】 
  利用日:2023年4月1日、返済日:毎月25日、初回返済日:2023年4月25日、利用額:100,000円、利率:15.0%、毎月の返済額:5,000円

回数返済期日
返済額元金充当利息返済後残高
1回目2023/4/255,0003,9731,02796,027
2回目2023/5/255,0003,8161,18492,221
3回目2023/6/255,0003,8631,13788,348
24回目2025/3/2526025730
累計115,260100,00015,2600

利用額10万円を毎月5,000円ずつ返済していくとすれば、金利手数料を含めなければ20回の返済で完済となります。

しかし、利用額に対して15%の金利手数料が含まれると、リボ払い完済時には115,260円を支払っており、返済回数は24回に増えることになります。

金利をおさえるならアコムのカードローン

金利はできるだけ低く抑えたいもの。その際にアコムのカードローン を検討してみてはいかがでしょうか。

特徴としては、利用枠に応じて適用される貸付利率が変わってくること、返済方法が定率リボ払いである点があげられます。

アコムのカードローンの実質年率は3.0%~18.0%ですが、契約額に応じて利率が変わります。

返済額は最後に借入された時の借入残高に以下の一定の割合を掛けた金額になります。

借入残高一定の割合
30万円以下の場合借入金額の4.2%
30万円超、100万円以下の場合借入金額の3.0%
100万円超の場合借入金額の1.5%~3.0%

アコムの返済方式は定率リボルビング方式ですが、一定の割合以上の支払いであればきちんと元金に充当されるようになっています。
また、先述の通り、一定の割合以上でも入金ができるため、余裕のある月は多めに支払うということも可能です。

まとめ いざというときに頼りになるリボ払い

クレジットカードを使用する女性

リボ払いはとても便利な方法で、使い方次第ではいざというときに生活を助けてくれる大きな味方にもなるでしょう。

しかし一方で、便利に利用できるがゆえについつい買い物をしすぎてしまうリスクもあります。

支払額が少ないからと安心してしまい、使いすぎることがないよう、収支のバランスを考えて計画的に利用することが大事です。余裕があれば増額払いや一括払いを使って早期返済を心がけるのもおすすめです。  


執筆者: 山崎貴史
ファイナンシャルプランナー(CFP)、中小企業診断士、証券アナリスト   個人向けに幅広いファイナンシャルプランニングや、法人向けには中小企業に対して売上向上につながる企業支援を積極的におこなっている。  

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