車検証と車
2024.01.26

車検ローンとは?種類や注意点、審査基準などを徹底解説! wave

車検とは、道路運送車両法によって義務付けられている、自動車の構造や装置の定期的な検査です。この車検にかかる費用は安いとはいえず、現金一括で支払うことが難しい場合もあります。そんなときに利用できるのが、車検ローンです。

今回は、そんな車検費用をローンで支払う方法と、車検ローンの審査基準などを解説します。

  1. 車検にかかる費用はいくら?
  2. 車検費用はローンや分割で払える? 
  3. 車検ローンの種類・特徴とは? 
  4. 車検ローンを利用した場合の返済シミュレーション
  5. 車検ローン利用時の注意点
  6. 車検ローンの審査基準
  7. 車検ローンの審査に通らない場合とは?
  8. 車検ローンの審査に通らなかったときの対処法
  9. まとめ

車検にかかる費用はいくら?

車検制度とは、定期的に車の安全性を検査する制度です。公道を走るすべての車には、新車登録から3年後、それ以降は2年ごとに車検を行うことが義務付けられています。

1回の車検にかかる費用は10万円~30万円位が目安となりますが、車検を行う車の種類や車検を依頼する業者、交換する部品の有無により、費用は大きく異なります。

車検費用の内訳は主に、法定費用と車検基本料の2つに分かれています。   法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代(検査手数料)の3つです。法定費用は法律で金額が決められているため、どこで車検を受けても同じ費用がかかります。

車検基本料は、ディーラー、整備工場、車検専門店、カー用品店などに、点検や検査、車検代行などを依頼するときにかかる費用であり、車検を依頼する業者により金額は異なります。

項目金額の目安備考
法定費用自動車重量税軽自動車 0.5~1t 16,400円
普通車  1~1.5t 24,600円
※1.5t以上は車の重量に応じ段階的に増額。
エコカーは減税、13年経過車は増税など、車の重量以外でも金額が異なる。
自賠責保険料軽自動車 17,540円
普通車  17,650円
※24ヵ月の場合の基準料率。
契約月数や地域で金額が異なる。
印紙代軽自動車 2,200円
普通車  2,300円
※継続検査・持込検査の場合。
車検を受ける方法で金額が異なる。
車検基本料ディーラー 35,000~100,000円
民間の整備工場 20,000~65,000円
車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなど 10,000~45,000円。

そのほか、車検でタイヤやブレーキなど部品の交換が必要になったときには、部品代や交換費用として追加の費用が発生します。

車検費用はローンや分割で払える? 

電卓 車

車検費用の支払いにローンや分割払いが利用できる業者もあります。しかし、車検を頼む業者によっては、現金のみの取り扱いで、後払いやローン、分割払いの対応をしてないこともあります。車検を依頼する前に確認しておきましょう。

なお、ローンや分割払いが可能な業者であっても、法定費用のローンや分割払いはできず、車検基本料や部品の交換費用などがローン対象となります。車検基本料や部品代など、どの費用がローンや分割払いにできるかも把握しておきましょう。

車検ローンの種類・特徴とは? 

車検にかかる費用のうち法定費用のローンが不可だったとあとから知り、「車検の全額をローンにするつもりでお金を準備していなかった」とならないよう、事前に車検ローンの種類や特徴を確認しておくことは重要です。ここでは、車検ローンの種類や特徴について紹介します。

車検ローン

車検ローンとは、車検にかかる費用を支払うために利用するローンを指します。車検ローンは、車検を行う業者が提携している信販会社などのローンを使うことが一般的です。 また、車検の費用のうち法定費用を除いた全額をローンとすることが可能な場合と、その一部分のみがローン可の場合があります。

車検ローンを扱う店舗によって取り扱う車検ローンの条件が異なりますので、金利や毎月の返済額などは店舗で確認してから申し込みましょう。

マイカーローン

マイカーローン(自動車ローン)とは、通常は新たに自動車を購入するためのローンのことです。しかし、自動車の修理費用や車検費用にも、マイカーローンが利用できることもあります。

マイカーローンは主に銀行で取り扱っており、信販会社の車検ローンより金利が低いこともあります。銀行のローンは、申し込み時に車検にかかる費用の見積書など、資金使途が分かる書類の提出を求められたり、審査に時間がかかったりすることもあります。

フリーローン

借りたお金を自由に使うことのできるローンをフリーローンといいます。フリーローンで借りたお金は自由に使うことができるため、車検費用として利用することも可能です。

フリーローンは銀行などで取り扱っていますが、審査に時間がかかることもあるため、即日で車検のお金を準備する必要のある人は注意してください。

クレジットカード

車検専門店やカー用品店などで車検を行う場合、クレジットカードの一括払いだけでなく、分割払いが可能な場合もあります。なお、分割できる回数はカード会社により異なります。

ただしクレジットカードで分割払いを選択すると手数料がかかります。一般的には支払回数が増えるほど手数料が多くなりますのでカード会社に確認しましょう。
また、クレジットカードに車検費用を払うのに十分な利用可能額が無い場合には、クレジットカード払いを使用することはできません。  

金融機関のカードローン

クレジットカードを持っていない場合やフリーローンが使えない場合などは、金融機関のカードローンがあります。

カードローンは現金を借りるローンであるため、借りた現金を車検費用として車検業者に支払うことになります。銀行のカードローンは審査に数日~1週間ほどかかりますが、消費者金融のカードローンは即日審査もありますので、車検費用の支払い時期にあわせて、金融機関を選ぶことになるでしょう。

アコムのカードローン の審査は最短20分、最短即日で借入れが可能なため、急にお金が必要になったときの利用ができます(※)。

また、はじめて借りる場合には、契約の翌日から30日間利息がかからない「30日間金利0円サービス 」もあります。サービスを活用するともに、計画的に利用することが大切です。

(※)お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

車検ローンを利用した場合の返済シミュレーション

車とお金のブロック

車検ローンを利用すると、金利や借入期間に応じて利息が発生します。銀行などのカードローンを利用するか、車検業者が提携するローン会社を利用するかでも金利は変わりますが、ここでは、金利3%と10%の例でシミュレーションします。

例では、車検代として20万円借入れ、それぞれ元利均等返済で毎月返済し、返済期間1年と2年で算出しました。

返済期間金利毎月の返済金額返済総額利息分
1年
(12回払い)
金利 3%16,938円203,259円3,259円
金利10%17,583円210,994円10,994円
2年
(24回払い)
金利 3%8,596円206,296円6,296円
金利10%9,228円221,487円21,487円

※端数処理の都合上、毎月の返済額×返済回数が返済総額と異なります。

上の表により、毎月の返済額は金利や返済期間によって差があることがわかります。金利が低いローンを選び、返済期間を短くすることで、利息を抑えることが可能です。

車検ローン利用時の注意点

ローンを利用するには、審査があります。また、審査にかかる時間や、金利を含めた支払総額などにも注意が必要です。ここでは、車検ローン利用時の注意点を解説します。

法定費用の支払いに注意

車検費用のうち、法定費用といわれる自動車重量税と自賠責保険料と印紙代は、業者の収益ではなく、国などに納めるお金です。そのため、原則現金支払となっており、車検ローンの対象外であることが多いので注意しましょう。

つまり、車検ローンの契約ができても、法定費用をローンに含められるか、含められないかによって、車検時の自己負担が変わります。ローンで支払える額が少ないと、自分で準備しなければならないお金が増えてしまいます。あらかじめ法定費用が車検ローンに含められるか確認しておきましょう

支払い総額に注意

車検ローンの金利や返済期間によっては、利息がかさみ、支払総額が多くなることがあります。

例えば、金利10%の車検ローンを利用し、20万円を2年間で返済すると、利息が2万円以上、支払総額は22万円以上となります。できるだけ低い金利のローンを利用し、返済期間を短くすることで、支払総額は抑えられます。

また、車検が2年ごとの場合、2年以上のローンを組んでしまうと、車検ローンの返済が終わる前に新たな車検ローンを組むことになるので、返済期間にも注意しましょう。  

審査にかかる時間に注意

ローン審査の書類に記入した収入や借りたお金の使い道などが正しいか、証明できるものの提出を求められることもあります。それらを金融機関がチェックするので、結果的にお金を借りられるまで時間がかかります。

車検ローンの審査基準

車と資料

車検ローンには、収入の安定性、過去の延滞情報、審査書類が適切か、ほかに複数のローンなど借入れがないかなどの審査基準があります。ここでは、車検ローンの審査基準について解説します。

収入の安定性

車検ローンに限ったことではありませんが、収入が安定しているかどうかの審査があります。

会社勤めの給与所得者は、勤務先の会社から受け取る源泉徴収票で収入を証明することができ、収入の安定を示すことができます。なお、自営業者やフリーランスには源泉徴収票がないため、収入を証明するには、確定申告書の控えや所得証明書などを提示することになります。自営業者やフリーランスは毎年の収入の変動が大きいこともありますので、過去3年程度の収入を証明する書類の提示を求められることもあります。

過去に延滞情報がないかどうか

過去にローンの支払いを滞納した履歴があるかどうかも審査時に照会されます。

ローンの申し込みを行うと、ローン会社は信用情報機関に過去の延滞情報の有無を照会します。クレジットカード払いやキャッシングの返済、奨学金の返還や携帯電話の割賦払いの滞納があれば、ローン審査に影響する場合があります。

審査書類に誤りがないか

ローン申し込み時の審査書類への記入内容も、審査対象です。審査書類に誤りや記載漏れがあると審査に通りません。氏名や年齢はもちろんのこと、勤務先や勤続年数、年収に関する記載に間違いがないか、提出前に確認しましょう。

複数のローンや借入れがないか

他社で組んでいるローンや、お金の借入れがあるかどうかも審査対象です。

貸金業法には、年収の3分の1を超える借入れはできないという総量規制の定めがあります。借入額は、ほかの貸金業者からの借入れも合わせますので、複数のローンや借入れがないかも審査に含まれます。

なお、銀行などで組んでいる住宅ローンや自動車ローンは、総量規制の適用除外です。住宅ローンや自動車ローンの借入残高が年収の3分の1を超えても、総量規制には抵触しません。

車検ローンの審査に通らない場合とは?

車と資料

車検ローンの審査に通らないときは、審査基準を満たしていないときです。

まず、ほかの借入れが多いと審査に通りません。金融機関(消費者金融)のカードローンを利用する場合等は、お金を借りた人が無理なく返済できるように、年収の3分の1を超えた借入れはできないと上限が決められています。

例えば、20万円の車検費用をローンで借りる場合、年収60万円あると3分1の額である20万円までは借りることができます。会社員として働いていれば、車検ローンだけで総量規制の上限に達することはないといえるでしょう。
しかし、他の貸金業者からの借入れがあり、その借入額を含んで3分の1を超えそうだと審査は通りません。

ほかにも、返済を延滞した過去があるときや、安定した収入がないときもローン審査は通りにくくなります。  

車検ローンの審査に通らなかったときの対処法

車とクレジットカード

ここでは、車検ローン審査に通らなかったときの対処法について紹介します。

親や友人にお金を借りる

ローン契約をしようとしていた金額を、親や友人に借りることも対処法の1つです。

親や友人からお金を借りる場合には、いくら借りていつまでに返すのか、利息はいくらかなどを直接相談することができます。身近な人であっても約束した返済方法を守り、忘れずに返済することが大切です。返済日が遅れたり、決めた額を返済しなかったりすると、金銭トラブルに発展するだけでなく、信頼関係が崩れることもあります。

保証人をつける

無担保・保証人不要で申し込んだ車検ローンの審査に通らなかった場合は、保証人をつけて、保証人の審査もあるローンに申し込むのも1つの方法です。保証人不要のローンは、申込者本人の返済能力が審査で重要視されていますので、本人の返済能力が足りずに審査に通らなかった場合は、保証人をつけるローンに変えることで、審査に通ることもあります。

保証人をつけた場合は、返済が遅れてしまったり、返済予定の全額を返済できなかったりすると、保証人になってくれた人に迷惑がかかるので注意しましょう。

車検ローン可能な店舗を探す

車検専門店やカー用品店などで車検を行う場合、店舗が提携するローン会社の車検ローンを使うことになります。その店舗で申し込んだ車検ローン審査に通らなかったら、車検ローンが可能な他店舗を探してみましょう。別の店舗で別のローン会社と提携していれば、再度審査を受けることが可能となります。

ローン会社によって審査の条件や基準に違いがあるため、店舗を変更することで、審査に通る可能性が出てきます。

クレジットカードの分割支払いを利用する

車検専門店やカー用品店などで、車検費用のクレジット払いを受け付けてくれる店舗であればクレジットカードの分割払いを利用することができます。 手元にあるクレジットカードでも利用できる場合があるので、十分な利用可能額があるか確認しましょう。

クレジットカード払いは、実質的には後払いであり、分割払いを利用することで、車検ローンと同じように分割して支払うことが可能となります。ほかにも、リボルビング払いを利用するという方法もあります。

なお、クレジットカードは発行まで日数がかかることもあります。新たにカードを作る場合は即日発行か、日数がかかるか確認しましょう。

キャッシングやカードローンを利用する

車検ローン以外にも、金融機関のキャッシングやカードローンを利用するのも、対処法となります。

キャッシングやカードローンには審査があり、銀行のカードローンはお金を借りるまで数日から数週間程度の時間がかかります。一方で、消費者金融のキャッシングやカードローンは、即日融資が可能なことも多く、急な支払いにも対応できます。申し込みは、無人契約機などのほか、スマホからも可能です。

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(※)お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 

まとめ

沢山の車

今回は車検にかかる費用や、車検ローンの審査基準、審査に通らなかった場合の対処方法、車検ローン以外に車検費用を準備する方法などについてご紹介しました。

自分の車に安全に乗り続けるには、決められた期日までに車検を通すことが大切です。次の車検時期までに車検費用を貯めておくのが理想ですが、費用が足りない場合には車検ローンなどを利用し、忘れずに車検を通しておきましょう。


執筆者:杉浦詔子
みはまライフプランニング 代表 ファイナンシャルプランニング技能士1級、CFP®、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントとして、働く人の生活が豊かになるよう個別相談などで支援を行っている。  

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