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2023.11.28

銀行ローンの審査基準とは?必要な物や申込みの流れ、かかる時間などを徹底解説! wave

銀行ローンは金利が比較的低い反面、審査~融資までに時間がかかる傾向にあります。この記事では少しでも早く銀行ローンで融資を受けたい方向けに、申し込み時に必要な書類や、審査の流れ、審査基準等について解説します。最後に銀行ローンの審査をスムーズに進める方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

  1. ローンに審査が必要な理由とは?
  2. 銀行ローンの審査に必要な物
  3. 銀行ローンの審査の流れ
  4. 銀行ローンの審査時間はどれくらいかかる? 
  5. 銀行ローンの審査の基準
  6. 銀行ローン審査に通らない理由
  7. 銀行ローンの審査は厳格化している
  8. 銀行ローンの審査をスムーズに進める方法はある?
  9. まとめ

ローンに審査が必要な理由とは?

銀行のローンを利用する場合、必ず審査が行われます。審査が行われるのは、申込者の返済能力を確認するためです。

借りたお金は返済する必要があります。そのため、年収や雇用形態、勤続年数といった申込者の属性を確認して、継続的に返済できるかどうかチェックする必要があるのです。

審査には、貸し過ぎから利用者を守る目的もあります。利用者が返済能力以上に借入れをして多重債務を抱えることがないよう、利用者を保護するという観点からも重要な役割を果たします。

銀行ローンの審査に必要な物

必要書類のブロック

銀行ローンの審査に必要な書類は、一般的には以下の通りです。ただし、利用する銀行や申込方法などによって異なる場合があります。

●本人確認書類
運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、健康保険証、住民基本台帳カードなど

●収入証明書 
源泉徴収票、住民税決定通知書、自治体が発行する所得証明書、給与明細書類、確定申告書の控えなど、いずれも直近のもの

なお、借入希望金額が50万円を超える場合、あるいは借入希望金額と他社での借入金額の合計が100万円を超える場合は、本人確認書類に加えて収入証明書の提出が必要となる場合があります。 

どの書類が収入証明書として認められるかは銀行によって異なるため、利用する銀行のホームページなどを事前に確認しましょう。

また、自治体に所得証明書を発行してもらう場合や勤務先から給与明細書の再発行に申請が必要な場合などは、時間がかかる可能性があるため、早めの準備を心がけましょう。

銀行ローンの審査の流れ

受付をする女性

銀行ローンの審査は、一般的に以下の流れで行われます。

1. 申し込み
2. 一次審査・本人確認書類の提出
3. 最終審査
4. 契約開始

ここでは、各手順に沿ってそれぞれ解説します。

1:申し込み

銀行ローンの申し込み方法は、インターネット、電話、郵送などの方法があり、手順が異なります。銀行によって申し込み方法が異なるためあらかじめ確認が必要です。

●インターネットの場合
公式サイトで用意されている申込フォームに必要項目を入力します。

●電話の場合
銀行のローン申込専用コールセンターに連絡し、オペレーターに必要情報を伝え、必要書類を郵送あるいはインターネット経由で提出します。

●郵送の場合  
電話で申し込み時に必要な書類を請求します。申し込み用紙などの書類が手元に届いたら必要事項を記入して必要書類を添付して返送します。

 2:本人確認書類の提出

申し込み後、申込内容と本人確認書類の確認が行われます。なお、場合によっては、申込者の勤務先に在籍確認が行われる場合があります。在籍確認とは、申込書に記載した勤務先情報に本人が実際に勤務しているか、電話で確認する手続きを指します。

電話での在確確認に不安がある方は、社会保険証などの書類で在籍確認ができる場合があるため、申し込む銀行に相談してみましょう。

次に、提出した本人確認書類や収入証明書をもとに審査に入ります。

 3:審査

審査では主に本人の返済能力を確認します。提出書類の確認や、過去の金融事故の履歴や現在の他社借入状況といった信用情報の照会などの審査が行われます。審査の結果は、申し込み時に登録した電話やメールアドレスで伝えられます。

4:利用開始

審査に通過後、契約締結を行うと、ローンが利用できるようになります。インターネットを通じて直接自身の口座にお金を振り込んでもらう方法であれば、すぐに借入が可能です。

カードローンを契約し、カードを郵送で受け取る場合、審査通過してから数日後に届くローンカードを使って、銀行ATMや銀行が提携しているコンビニATM等で借りることもできます。

また、無人契約機で契約した場合も、ローンカードがその場で発行され、すぐに借入ができる場合があります。

銀行ローンの審査時間はどれくらいかかる? 

銀行ローンの審査時間は銀行や商品によって異なりますが、申込翌日~2週間が一般的です。 ただし申込書に不備があると、電話などで申込内容についての確認が必要となり、審査時間が長引く可能性があります。

また、在籍確認が取れない場合、土・日・祝日や年末年始などの休業日を挟む審査となる場合や信用情報の内容から慎重な審査が必要などと判断された場合も、さらに審査時間を要することがあるため、余裕をもって申し込むようにしましょう。

また、急ぎの場合であれば消費者金融のカードローンを利用するのも一つの手段です。例えばアコムであれば、審査最短20分、最短即日で借入することができます(※)。契約後すぐの借入もできるのですぐお金が必要になった場合にもお役立ていただけます。 

(※)お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 

銀行ローンの審査の基準

審査している画像

銀行ローンのおもな審査基準・チェック項目は以下の通りです。

  • 勤務先の情報
  • 会社の存在確認や業種、職種
  • 勤務形態

安定した収入があるかどうかの確認の一環として正社員・契約社員などの勤務形態の確認が行われます。

●勤続年数
勤続年数が長いほど収入が安定しているとみなされる場合があります。

●年収
月々の収入が安定しているほか、借入れ希望額に対し十分な収入があるかを考慮し審査が行われます。

●信用情報
信用情報とは、クレジットカードの利用状況、利用代金の支払状況や、ほかのローンの借入状況、返済状況を指します。何度も延滞している履歴があると、信用情報機関に異動情報が記録され、審査に影響が出る可能性があります。また、過去に任意整理や自己破産、長期滞納があると、その旨も信用情報機関に記録されてしまいます。

●他のローンの利用状況
すでに他のローンを複数利用していて、借入件数が多かったり、年収に対して借入金額の割合が多いと、審査に通らない可能性があります。

これらの基準はあくまで一例であり、審査の基準は銀行によって異なるため、ある銀行の審査に落ちたとしても、別の銀行では審査に通る、ということもあります。

自営業の場合の審査

自営業の場合、会社に勤務する正社員よりも、失業や倒産、取引先の喪失といったリスクがあるため、収入が安定していないとみなされる場合があります。そのため、過去の確定申告書を提出するなどの方法で、収入を証明する必要があります。

専業主婦(夫)・学生、フリーター等の場合の審査

専業主婦(夫)や学生、フリーターでもアルバイトの給料など、給料日に一定の金額を受け取っているのであれば、安定した収入とみなされる場合があります。

ただし正社員や自営業の方と比べると年収が低い傾向にあるため、借入できる金額が低くなる可能性があります。また、他のローンの借入がある場合には利用者が過度な借入を行わないよう審査が行われるため、過度な借入に繋がると判断された場合には、審査に通らない可能性もあります。

増額・他社借り換えの場合の審査

借入額を増額するときは、再度審査が必要です。増額する金額によっては、銀行から収入証明書の提出を求められることもあります。

ただし現在のローンの利用が短い場合、契約時の審査から年収や勤務内容などが変わらないことや契約後の取引内容が少ないことから、増額は難しい可能性が高いです。しばらく利用して、取引状況や直近の年収を鑑みて、増額の審査を行います。そのため、現在利用している銀行ローンで増額を希望する場合には現在の年収や直近の勤務状況を申告した上で増額の審査を受けるようにしましょう。

他社借り換えの場合であっても、これまでの返済実績が重視されます。利用期間中に延滞等があると審査で不利になるため、返済に遅れないようにすることが大切です。

銀行ローン審査に通らない理由

銀行審査まるばつ

銀行ローンは借入希望額が多い、他社に連続で申し込んでいる、在籍確認が取れないなど、申込者の返済能力の証明が難しい場合には、審査に通らない可能性があります。ここでは、銀行ローン審査に通らない理由について解説します。

借入希望額が高い

銀行ローンは消費者金融の総量規制のように、年収の3分の1を超える借入を制限する法律はありません。しかし貸し倒れや、利用者が多重債務を抱えるリスクを回避するため、銀行も独自の基準を設けています。

そのため年収に対して借入額が大きいと、審査で不利になる可能性があるため、借入希望額は必要最少限にとどめるようにしましょう。

他社にも連続で申し込みしている

お金を借りる必要性が高い人は、審査に通らない可能性を見越して複数の金融機関に連続で申し込んでしまいがちです。しかし連続で複数の金融機関に申し込んでいることは、信用情報機関の照会を行う際に各金融機関に伝わります。複数の金融機関に申し込んでいる利用者が多重債務や、過度な借入に苦しまないよう、より慎重に審査が行われる可能性があります。

支払いの滞納があった

過去にクレジットカード代金の支払いや、カードローンの返済の滞納があると、個人の信用情報に異動情報が掲載されます。信用情報に異動情報があると、審査に通りにくくなる可能性があるため、日頃から支払いや返済は滞納しないよう心がけましょう。

また、自分の信用情報が気になる場合には銀行ローン申込前にCIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(株式会社日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)といった信用情報機関で確認することもできます。

在籍確認が取れなかった

在籍確認が取れない場合、申告した通りの勤務先に在籍しておらず、返済能力の確認が取れないと判断され、審査に通らない可能性があります。

どうしても在籍確認の連絡を避けたい方や出向などの理由により在籍確認に不安がある方は、書類による在籍確認ができないか、あらかじめ確認しておきましょう。

銀行ローンの審査は厳格化している

ローンの画像 PC

かつて低金利で金利収入が伸び悩んでいた銀行は、高金利で貸し出しができるカードローンを重要な収益の柱として位置付けていました。銀行カードローンは消費者金融の総量規制の対象外であるうえ、貸出金利も低い傾向にあることから、貸出残高が急増していきます。

しかしその結果、年収に対して過剰な貸し出しが増加してしまい、返済不能になる利用者が増えてしまったため、銀行の利益に大きな影響を与えることになりました。

ここでは、銀行ローンの審査がどのように厳格化しているのかについて解説します。

警視庁のデータベースへ照会

反社会勢力への融資を防ぐため、銀行カードローンの審査時に、申込者が反社会勢力の関係者に該当しないかどうか、警視庁のデータベースに照会をおこなう取り組みが、平成30年1月から始まりました。この照会に一定の時間を要することから、銀行カードローンは審査回答や融資までに時間を要します。

警視庁のデータベースへの照会は、あくまでも反社会勢力との関わりを照会するためのもので、過去の融資額や信用情報等を確認するものではありません。また、警視庁のデータベースに照会が必要なのは、カードローンや住宅ローンでの審査となり、教育ローンは対象外です。

銀行自体の審査体制の構築

かつて銀行は、消費者金融等の保証会社に保証業務を委託していました。しかしメガバンクでは、保証業務を手掛けるノンバンクをグループ企業に抱えていることが多いため、貸し倒れはグループ全体の損失に直結します。

そのため銀行でも、審査体制を構築し、審査において銀行と保証会社のダブルチェックをするケースが増えていきました。

銀行ローンの審査をスムーズに進める方法はある?

時間を要する銀行ローンの審査をスムーズに進めるためには審査に必要な書類や情報を事前に用意しておくのが良いでしょう。 現住所の確認が出来る本人確認書類や収入証明書が必要な場合には有効な書類を用意し、申し込み後にすぐ提出できるよう準備をしましょう。

また、在籍確認を電話で行う場合、繋がる時間帯や所属部署を伝えることで審査をスムーズに進めることができます。在籍確認の電話がつながらなかったり、所属部署が分からずに在籍の確認ができなかったりすると、申告した勤務先に在籍していることが証明できず、在籍確認が完了できない場合があります。

まとめ

受付をする男性

銀行は利用者が多重債務を抱えたり、借り過ぎたりすることがないよう申し込み時に必ず審査をします。審査は主に、申込者の勤務先の規模や、勤務形態、勤続年数、年収、信用情報、他ローンの借入状況といった情報をもとに、返済能力を判断する目的で行われます。

銀行ローンの審査では、申し込み前にきちんとした勤務先の情報を伝えるほか、必要書類の準備をすることや在籍確認がスムーズに進むように所属部署などを伝える、電話での在籍確認に不安がある場合には審査申し込み後に銀行へ連絡することを心がけることによって審査にかかる時間を抑えることができるでしょう。


執筆者:金子賢司


CFP 東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信中。

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