カードローンの任意返済について解説する女性
2025.06.27

カードローンは毎月最低いくら返済するの?最少返済金額や約定返済金額、任意返済についても解説! wave

カードローンの「最少返済金額」は、毎月返済する必要がある最低限の金額のことを指します。また、契約ごとに決まった金額を決まった日に返済することを約定返済といい、最少返済金額のことを約定返済金額という場合もあります。

カードローンの返済では、この「約定返済」で返済を進めるのが一般的ですが、毎月決まった金額以上の返済をしたいときに「任意返済」を利用します。任意返済とは、約定返済とは別のタイミングや返済する金額を増額して返済することです。「任意返済」をすることで返済期間が短くなり、結果的に負担する利息を抑えることが可能です。

この記事では、カードローンの最少返済金額(約定返済金額)や約定返済の注意点、任意返済のメリットについて詳しく解説します。

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  1. カードローンの「最少返済金額」とは?
  2. 約定返済の注意点
  3. 任意返済のメリット
  4. まとめ

カードローンの「最少返済金額」とは?

カードローンの返済方法を検討する女性の画像

カードローンの「最少返済金額」とは、約定返済金額という場合もあり、契約ごとに決まった返済日に返済する最低限の金額のことです。

例えばアコムの最少返済金額(約定返済金額)は、「最後に借入したときの借入残高」に「一定の割合」をかけた金額が該当します。

最少返済金額(約定返済金額)の計算式は以下のとおりです。
借入残高(※1)×一定の割合=各回の返済金額(※2)

(※1)最後に借入したときの借入残高
(※2)千円単位。千円未満の端数がある場合は切り上げ

一定の割合は、契約極度額に応じて以下のように異なります。

【契約極度額と一定の割合】

契約極度額一定の割合
30万円以下の場合借入金額の4.2%
30万円超、100万円以下の場合借入金額の3.0%
100万円超の場合
  • 借入金額の3.0%
  • 借入金額の2.5%
  • 借入金額の2.0%
  • 借入金額の1.5%

例えば、一定の割合が4.2%で10万円を借入した場合、10万円に4.2%をかけて、千円未満の単数を切り上げた「5,000円」が最少返済金額(約定返済金額)となります。

「約定返済」や「任意返済」について

約定返済とは、カードローンの返済など、毎月決まった金額を返済することです。この返済金額のことを「約定返済金額」、返済日のことを「約定返済日」といいます。

アコムの返済日(約定返済日)は「35日ごと」か「毎月指定日」のいずれかを選ぶことができます。「35日ごと」では、前回の返済日の翌日から35日後が次回の返済期日となります。

一方、任意返済とは、約定返済と別のタイミングや返済金額を増額して返済することです。カードローンを取扱う金融機関によっては「随時返済」や「追加返済」、「繰り上げ返済」などさまざまな呼び方があります。

約定返済の返済期日を待つことなく、あるいは返済金額を増額して返済するため、決められた金額以上を返済することができて、早期の完済を目指すことができます。

関連リンク:約定返済、約定返済額とは?借入残高を早く減らす方法も紹介

約定返済の注意点

カードローンの注意点を解説する女性の画像

約定返済のみで返済した場合と、任意返済をした場合では、最終的な総返済金額が異なることに注意が必要です。

カードローンの契約内容などによって毎月の約定返済金額は異なり、返済期間も決まっていますが、あくまで約定返済は、最少返済金額を決められた返済期間に返済することのため、任意返済をした場合と比べると返済期間が長期化する可能性があります。

例えば、アコムで30万円を金利18.0%で借りた場合、約定返済額は「30万円に4.2%をかけて千円未満の端数を切り上げた13,000円です。

毎月13,000円ずつ返済していくと返済回数は29回(2年5ヵ月)となり、利息負担を加えた総返済金額は370,993円になります。

任意返済をした場合と比較した内容について以下で解説します。

返済期間や総返済金額

任意返済のように約定返済金額より多くの金額を返済する場合、借入残高をより多く減らすことができるため、返済期間を短縮することができ、総返済金額を抑えられる可能性があります。

上述の例をもとに、約定返済と任意返済(返済金額を増額)を比較した場合の返済期間と総返済金額の違いをアコムの「ご返済シミュレーション」を使って計算した結果は以下のとおりです。

【約定返済と任意返済(返済金額を増額)の比較】

約定返済任意返済(返済金額を増額)
借入金額30万円30万円
借入利率(金利)18.0%18.0%
毎月の返済金額13,000円20,000円
返済期間29回(2年5ヵ月)18回(1年6ヵ月)
利息70,993円42,404円
総返済金額370,993円342,404円

※実際の返済内容とは異なる場合がありますので、目安としてください。
※上記は契約極度額ではなく借入金額で計算しています。
※借入日から30日ごとに返済した場合の目安です。
※「30日間金利0円サービス」を適用せず計算しています。
※1年を365日として計算しています。

今回のシミュレーションでは、毎月の返済金額を13,000円から20,000円にすることで返済期間が11ヵ月短くなり、利息負担も28,589円抑えられました。利息は返済期間に応じて異なるため、返済金額を多くすることで返済期間が短くなり、利息負担や総返済金額を抑えることができます。カードローンで借入する前に、収支のバランスを考えながら返済金額をシミュレーションしてみるとよいでしょう。

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任意返済のメリット

任意返済のメリットを解説する女性

続いて、任意返済を活用するメリットについて解説します。

好きなタイミングで返済できる

任意返済では、約定返済とは別の任意のタイミングで返済を行うことができます。

自身の家計に余裕があるタイミングや、臨時収入によって一時的に多く返済できるタイミングで、活用するとよいでしょう。

関連リンク:キャッシングの返済方法とは?返済回数・手数料は?シミュレーションを交えて解説

利息を抑えることができる

カードローンでは、借入残高に対して利用日数分だけ利息が発生します。すなわち、利息は「借入残高」や「借入利率(実質年率)」だけでなく、「利用日数(借入日数)」によっても変わります。

例えば、アコムの利息計算は「借入残高×借入利率÷365日(※3)×利用日数=利息」で計算されます。

(※3)うるう年は、365日が366日になります。

そのため、カードローンでは返済期間が長いと利息が多くなる要因となります。

返済期間を短くする方法のひとつとして、任意返済があります。任意返済によって最少返済金額以上の金額を返済することで、通常の約定返済時よりも返済期間が短くなり、発生する利息を抑えることができます。

まとめ

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カードローンの「最少返済金額」は、毎月返済する必要がある最低限の金額のことを指します。また、最少返済金額のことを約定返済金額という場合もあります。

最少返済金額の返済は、毎月の返済負担を抑えられますが、返済期間が長くなるほど総返済金額が高くなってしまう可能性があります。そのため、総返済金額を抑えたいと考えるのであれば、約定返済だけでなく任意返済を活用することで利息を抑えることができます。

アコムでも、自身の好きなタイミングで追加での返済が可能です。家計に余裕のあるタイミングで活用してみてください。

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監修者:高柳 政道

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級 金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。 企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。

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