社長あいさつ

ごあいさつ

アコム株式会社 代表取締役社長 木下政孝アコム株式会社
代表取締役社長
木下 政孝

株主の皆さまへ

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当連結会計年度におきましては、雇用・所得環境の改善が続く中、政府による各種政策もあり、景気の緩やかな回復が継続しています。国内事業においてお客さまの資金ニーズを的確に捉える施策を推進した結果、新規契約や既存の追加利用が好調に推移しました。さらに、円安の為替影響が加わり、営業債権残高は連結全体で前期比7.2%増加の2兆7,141億円となりました。

ローン・クレジットカード事業においては、資金需要が活況な中、新規集客に向け獲得単価を抑制しつつ、業容拡大に努めました。また、エンベデッド・ファイナンスを推進する連結子会社のGeNiEが2024年6月にシステムリリースしました。10月のKyash社との提携実現から、2025年3月末までに累計8社と提携し順調に拡大しています。信用保証事業においては、保証提携先との深度あるコミュニケーションに努めるとともに、新規提携先の開拓に努め、2025年4月に日本住宅ローン、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、イオン銀行と保証提携を開始しました。海外金融事業においては、業容の大部分を占めるタイ王国のEASY BUY Public Company Limitedを中心に、新規集客強化、債権品質維持に取り組みました。

業績につきましては、連結営業収益が前期比7.8%増収の3,177億円、営業利益は32.2%減益の585億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比39.5%減益の321億円となりました。減益となった要因は、利息返還請求の動向を踏まえ、利息返還損失引当金の再評価を行った結果、400億円の追加繰入を行ったことであります。

期末の配当につきましては、足もとの財務状況や利息返還費用を除いた通期業績などを勘案した結果、当初予想どおりの7円とし、年間合計で14円としております。

また、2026年3月期の配当につきましては、安定的・継続的な株主配当を堅持することを基本的な考え方とし、中間10円、期末10円、年間合計で20円を見込んでおります。

2026年3月期から始まる中期経営計画の最終年度となる2028年3月期には、アコムグループ合計の営業債権残高3兆2,796億円、営業収益3,665億円、営業利益1,004億円を目標としております。また、連結総資産に信用保証残高を含めた自己資本比率は23%程度、配当性向は50%程度、ROEは10%程度を目指してまいります。

今後も、株主の皆さまのご期待に添えるよう、MUFGグループと緊密な連携を図りつつ、持続的成長による企業価値の最大化と、広く社会に貢献する企業グループを目指してまいる所存です。

株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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