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2025.05.16

借入一本化とは?借入をまとめるおまとめローンの審査、メリット、注意点をわかりやすく解説 wave

毎月の返済金額や借入件数が多くて悩んでいる方なら検討したい「借入一本化」。借入一本化とは、複数の借入をひとつにまとめることで返済負担を軽減する方法です。借入一本化には、銀行や消費者金融などが提供している「おまとめローン」などを利用することが多いですが、おまとめローンを利用するには審査に通る必要があります。

この記事では、借入一本化とは何か、おまとめローンの審査や特徴に触れながら、メリットや注意点についてもわかりやすく解説します。

  1. 借入一本化(おまとめローン)とは?
  2. 借入一本化のメリットとは?
  3. 借入一本化の注意点とは?
  4. まとめ

借入一本化(おまとめローン)とは?

おまとめローンとは

借入一本化とは、複数の借入をひとつにまとめ、返済負担を軽減することを指します。

銀行や消費者金融などの一部の金融機関で提供している「おまとめローン」を利用することで借入を一本化して、返済負担を軽減できる可能性があります。例えば、アコムには、複数の借入をひとつにまとめることができる借換え専用ローン(おまとめローン) があります。

アコムの借換え専用ローンの商品概要

契約極度額1万円~300万円
貸付利率(実質年率)7.7%~18.0%
資金使途貸金業者債務の借換え
返済方式元利均等返済方式
返済期間・返済回数借入日から最長12年3ヵ月・1~146回
担保・連帯保証人不要
遅延損害金(年率)
※賠償額の元本に対する割合
20.0%

※審査の結果契約できない場合もあります。
※本商品は、返済のみとなります。追加の借入はできません。
※貸付金額は申し込み時の借換え対象となるローン残高(元金のみ)の範囲内に限ります。
※借換えの対象となる債務は、消費者金融からの借入、クレジットカードでのキャッシングに限ります。(銀行のカードローン、クレジットカードのショッピング利用は対象外)
※返済期間などの返済計画によって総返済金額が増加する可能性があります。

複数の借入をしている方は、アコムの借換え専用ローンで借入を一本化すると、毎月の返済金額や総返済金額を少なくできる可能性があるため、この機会にぜひご検討ください。

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借入一本化の仕組み

借入一本化の仕組みは、複数の借入を新しい借入にまとめることで、金利の引き下げや毎月の返済金額の軽減を図るものです。

例えば、A社で50万円、B社で30万円、C社で40万円と3社から借入している場合、合計の借入金額120万円を1社でまとめて借入することで、金利を引き下げることができます。

【借入一本化(おまとめローン)のイメージ】

借入残高借入一本化後
A社50万円(年18.0%)D社120万円(年15.0%)
B社30万円(年18.0%)
C社40万円(年18.0%)

D社で借入した120万円は、A社、B社、C社からの借入を完済するために使われます。新たに借入したお金は手元には残らず、代わりに一本化前の借入はすべてなくなります。

借入一本化と借り換えの違い

●借入一本化
複数の借入をひとつにまとめることで、返済管理がしやすくなり返済負担が軽減する。

●借り換え
現在の借入よりも低金利のローンに変更することで、毎月の返済金額や総返済金額を少なくする。

すなわち、複数の借入を一本化するか、ひとつのローンをより低金利のローンで借り換えるかという点に違いがあります。

ただし、実際に金融機関で提供されている商品では、借入を一本化できる商品に「借換え用ローン」や「おまとめローン」と書かれていることがあります。借入の一本化をしたい場合は、商品ごとの特徴を正確に把握することが重要です。

関連リンク:借り換えローン(消費者金融の乗り換え)にデメリットはある?

借入一本化のメリットとは?

クレジットカードと通帳

借入一本化によって複数の借入がひとつにまとまると、さまざまなメリットが得られます。主なメリットは以下の3つです。

  • 返済管理がしやすい
  • 金利や返済金額が抑えられる場合がある
  • 総量規制の対象にならない

ここからは、借入一本化のメリットの詳細を解説します。

返済管理がしやすい

複数の借入を一本化することで、返済管理がしやすくなります。

例えば、複数の借入をしていると、A社は10日、B社は25日、C社は月末など、返済期日が月に複数回になる場合があります。

返済期日が複数回になると、うっかり返済期日を忘れたり、口座にお金を入れておくことを忘れて残高不足で引き落としができなかったりするリスクが高まります。

借入一本化によって、借入先をひとつにまとめると返済期日も1回になるため、返済期日の管理がしやすくなり、返済計画も立てやすくなるでしょう。

金利や返済金額が抑えられる場合がある

複数の借入を一本化することで、金利や返済金額が抑えられる場合があります。 消費者金融などのカードローンは、一般的に利用限度額(契約極度額)が大きいほど金利が下がります。仮にA社から年18.0%で50万円、B社から年17.8%で30万円、C社から年17.0%で40万円借りている場合、D社の年15.0%ですべての借入をまとめられれば、毎月の返済金額や総返済金額を減らせる可能性があります。

【借入一本化(おまとめローン)で返済金額を減らせるイメージ(60回返済)】

借入残高毎月の返済金額(※1)
A社50万円(年18.0%)13,000円3社合計31,000円
B社30万円(年17.8%)8,000円
C社40万円(年17.0%)10,000円
D社(借入一本化)120万円(年15.0%)29,000円

(※)千円未満切り上げで計算の場合

借入の一本化で金利が年15.0%まで下がった理由は、貸金業法で定められた上限金利によるものです。

貸金業法では以下のように、借入元本ごとに設定できる上限金利が定められています。

借入元本上限金利
10万円未満年20.0%
10万円以上100万円未満年18.0%
100万円以上年15.0%

借入を一本化したあとの借入元本が100万円以上になった場合、上限金利の年15.0%が設定されることになります。

総量規制の対象にならない

3つめのメリットは、借入一本化は総量規制の対象にならない場合があることです。

総量規制は、消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングなど貸金業者からの借入において、原則として年収の3分の1を超える借入ができないという貸金業法の規制を指します。

年収300万円の方がお金を借りる場合、消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングなど貸金業者から借入できるのは100万円が上限です。

一方、借入一本化(おまとめローン)であれば、100万円を超える金額の一本化ができる可能性があります。

総量規制の対象に含まれない理由は、借入一本化(おまとめローン)が、総量規制の「例外貸付」に分類されるためです。おまとめローンは、返済専用の商品であることから貸金業法で定められた「借入残高を段階的に減少させるための借り換え」に該当するため、総量規制の対象になりません。ただし、一定の条件を満たす必要があるため注意が必要です。

関連リンク:おまとめローンは総量規制の対象外!どんなメリットや注意点があるのかわかりやすく解説

借入一本化の注意点とは?

クレジットカード

一方で、借入一本化には注意点もあります。借入一本化(おまとめローン)を利用する前に確認しておきましょう。

  • 返済期間が長期化する可能性がある
  • 審査に通らない可能性がある
  • 追加借入ができない場合が多い

ここからは、上記の注意点の詳細を解説します。

返済期間が長期化する可能性がある

おまとめローンで借入を一本化する場合、月々の返済金額が抑えられる可能性がある代わりに、従来の借入よりも返済期間が延びることで総返済金額が増える可能性があります。

以下では、150万円を「A社、B社、C社の3社から年18.0%にて50万円ずつ借入、返済期間を3年(36回)にした場合」と「D社のおまとめローンで年15.0%にて借入を一本化、返済期間を6年(73回)にした場合」の利息金額を比較してみました。

借入方法A社、B社、C社の3社から年18.0%にて50万円ずつ借入D社のおまとめローンで年15.0%にて借入を一本化
返済期間(返済回数)3年(36回)6年(73回)
毎月の返済金額54,228円(最終回54,183円)
31,717円(最終回4円)
総返済金額195万2,163円228万3,628円
利息金額452,163円783,628円

※試算結果は参考値です。実際の返済内容とは異なる場合があります。
※借入日から30日ごとに返済した場合の目安です。
※うるう年は考慮せず、1年を365日として計算しています。

A社、B社、C社の3社から借入した場合、毎月の返済金額は54,228円、利息を含めた総返済金額は195万2,163円でした。

一方、D社のおまとめローンで借入を一本化した場合、毎月の返済金額は31,717円と少なくなりましたが、総返済金額は228万3,628円に増えてしまいました。

総返済金額を増やさないためには、毎月の返済金額が減った分を臨時返済に回すなど、返済期間(返済回数)を短くすることが大切です。

審査に通らない可能性がある

おまとめローンを利用して借入を一本化するには審査があり、審査に通らなければなりません。

消費者金融などのおまとめローンは、条件を満たせば年収の3分の1を超える借入をまとめることが可能ですが、返済能力がないと判断されれば、審査に通らない可能性もあります。

審査基準は公表されていませんが、申込者の返済能力がみられ、主に他社の借入状況や信用情報などをもとに判断されます。収入が安定していない方や、年収に対して他社の借入が多い方、あるいは他社で長期間返済が遅れている方、債務整理をしている方は審査に影響する可能性があります。

また、勤務先の雇用形態や勤続年数が短い場合など、申込者の属性も審査に影響を与えることがあります。

関連リンク:消費者金融とは?メリット・デメリットや銀行との違いをふまえて消費者金融の仕組みを解説

追加借入ができない場合が多い

借入一本化(おまとめローン)には、追加借入ができない場合が多いという注意点もあります。

借入を一本化するときに利用できる「おまとめローン」は、複数の借入をひとつにまとめる返済専用の商品であり、一般的なカードローンとは仕組みが異なります。

一般的なカードローンには契約時に利用限度額(契約極度額)が設定され、原則として利用限度額(契約極度額)の範囲内であれば繰り返し借入できます。

一方、おまとめローンは、複数の借入をひとつにまとめる返済専用の商品であるため、借入金額の一部を返済できても追加での借入ができない場合がほとんどです。

まとめ

カードを持つ女性

借入一本化とは、複数の借入をひとつにまとめることです。銀行や消費者金融などの一部の金融機関で提供されている「おまとめローン」を利用して借入を一本化することで、借入負担を抑えられる可能性があります。

借金を一本化すると返済計画が立てやすくなり、場合によっては毎月の返済金額や総返済金額が少なくなることもあるでしょう。

ただし、返済期間が長くなると、毎月の返済金額が少なくなっても、総返済金額が増える可能性があるため注意が必要です。

また、追加で借入できないことが多い点も通常のカードローンとは異なります。おまとめローンの商品概要を理解して、自身に合ったものを選びましょう。

毎月の返済金額や借入件数が多くて悩んでいる方は、アコムの「借換え専用ローン 」をぜひ検討してみてください。

借換え専用ローンへのお申し込みはこちら

監修者:高柳 政道

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級 金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。 企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。

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